事業もエンジニアも成長させるメドピアが実践するチャレンジングな開発環境とは

全国の医師の3人に1人が参加するドクタープラットフォームを活かし、理想の医療の実現に向けた多数のサービスを開発するヘルステックカンパニー、メドピア株式会社。

医療従事者や医療現場をサポートするドクタープラットフォーム事業 、個人の健康増進や予防をサポートするヘルスケアソリューション事業の2つを軸に、多数のヘルステックサービスを企画・開発しています。

今回は、執行役員CTOの福村彰展さんと、セルフケアプラットフォーム事業部エンジニアの中村南斗さんにインタビューを実施。メドピアの目指す事業展開やエンジニア組織について、そしてエンジニアから見たメドピアの魅力についてお話いただきました。

企業サイト:https://medpeer.co.jp/


執行役員 CTO 福村 彰展
2004年に横浜市立大学理学部卒業後、SIerに入社。主に大手ISPのサービス開発に従事。2006年に株式会社ミクシィに入社。同社の転職サイト「Find Job!」の開発責任者を務めた後、新規事業室に移り、新サービスの開発をリード。2012年3月に当社に入社し、2014年に当社執行役員に就任。「MedPeer」をはじめとした、当社のサービス開発を統括。


セルフケアプラットフォーム事業部 エンジニア 中村 南斗
メドピア株式会社 セルフケアプラットフォーム事業部(グループ会社・Mediplatのプラットフォーム開発グループ所属)
前職では、業界特化メディアのディレクション、toB向けECサイトの運用に従事。2019年1月にメドピアに入社し、スギサポdeli・walkの開発に従事し、現在は日本経済新聞社との共同事業である「日経歩数番」のサーバーサイドAPI開発を担当。

目指すビジョンは「集合知により医療を”再発明”する」

――まず最初に、メドピアが掲げているビジョンやミッションについて教えてください。

福村:メドピアでは、「Supporting Doctors, Helping Patients.(医師を支援すること。そして患者を救うこと)」という『ミッション』に基づいて事業を展開しています。

メドピアが創業された2004年は、世の中が医療不信になるような事件が相次いでいました。しかし、そんな社会でも周囲の医師は、患者のために休日も関係なく早朝から深夜まで働いていました。そうした世の中の認識と、医療現場の現実の間にある大きなギャップを埋め「医師、そして患者を救いたい」という想いで、医師である石見が創業しました。

そんな時ちょうど、SNSの「mixi」で、医師同士のコミュニティがあったんです。そこは、元々は医師同士が相談し合う場として創られたのですが、次第に医師でない一般の方々も入ってくるようになって。そうなると一般の方から医師への質問が行われるようになり、コミュニティの本来の目的から変わってしまったんです。

医師と患者をつなぐ場ももちろん意義があるのですが、医師同士が悩みや知見を共有できる場も必要で、それを実現するためには医師に限定されたSNSが必要だろうと石見が考えたことが、現在の医師専用コミュニティサイト「MedPeer」のサービスに繋がっています。「MedPeer」は、エンジニアの皆さんにとっては技術情報共有サービス「Qiita」や「Stack Overflow」のようなものだと、イメージしてもらえるとわかりやすいですね。

そして、その「MedPeer」に集まる医師たちの「集合知」によって、これまでにない理想の医療を「再発明」することを『ビジョン』として掲げています。

――メドピアの事業戦略について、今後どのような展開を考えていますか?

福村:
僕らは飛躍的な成長を目指して、2016年頃から5ヵ年計画を検討していました。もともとは医療従事者向けのドクタープラットフォーム事業だけだったところに、ヘルスケアソリューション事業という、一般の方に向けた予防医療などのサービス展開を始め、それらを拡大してきました。

現在は、その礎を作り終えつつあるタイミングです。サービスモデルも一定確立しつつあり、売上拡大に向けた基盤が整ってきたので、ここから3年でさらに飛躍的に成長していこうというフェーズに入っています。

そして、これまでに作った基盤を使って今まさに仕掛けているのが、ライフログプラットフォーム事業です。株式会社スギ薬局との共同事業として、2018年11月からセルフケアサービス「スギサポ」の提供を開始。直近では、日本経済新聞社との共同事業で「日経歩数番」という歩数記録アプリも開始しました。

全国に1,100店舗以上あるスギ薬局の来店客と、約900万人いる日経ID会員をターゲットにしたヘルスケアサービスです。これを同じようにユーザー基盤をもつ企業と横展開していき、ライフログプラットフォーム事業をどんどん拡大していく方針です。

技術力アップのための勉強会、外部への発信にも注力

――より強いエンジニア組織を作るために、現在取り組んでいることはありますか?

福村:
弊社でのサービス開発の主役は、現時点でRubyエンジニアだと思っているんです。ただ、Rubyだけでサービスを作ることはできません。なので、Rubyエンジニアのメンバーがさらに技術力を上げられるように、インフラやフロントエンドに関するハンズオンでの勉強会を定期的に実施しています。

一人ひとりが事業全体を見られるようになることは、エンジニア組織を強くすることに繋がります。これが現在行っている技術的な面での取り組みですね。

事業的な面では、必ず週に1回の開発定例を実施しています。例えば、それぞれのサービスのDAUが今どのぐらいになっているかなどの情報を、エンジニア全員に周知しています。”隣の人が何をやっているのか分からない”という状況が生まれないよう、ビジネスサイドのKPIも各事業の担当エンジニアからしっかり共有するように意識しています。

――技術ブログやイベントの開催など、外部への発信も積極的にされている印象です。そういった点も重視されているのでしょうか?

福村:
技術ブログなどは、エンジニアの中で書ける人、書きたい人が書くというスタンスで進めています。なぜやるのかという意義についても、エンジニアメンバーに対して共有しながら取り組んでいます。

社内にいる人にしかわからない情報も伝えることができるので、実際にそれを見てメドピアに興味を持ったり、エントリーしてくださる方がいます。それは、採用に携わるメンバーだけでなく、現場エンジニアも実感していますね。

――中村さんがメドピアへの入社を決める際、そうした発信が意思決定に繋がった部分はありましたか?

中村:
「RubyKaigi」にスポンサードするなど、コミュニティへの貢献を積極的に行っていることは魅力的に映っていました。それだけエンジニアが大切な存在であると考え、エンジニアリング能力を伸ばすことが事業の加速に繋がるというマインドを持った会社なんだなと。実際に入社した後も、この点に関してはイメージしていた通りだと感じています。

わずか1年で4事業をリリース!驚異的な開発スピードの理由とは

――中村さんが入社された後、メドピアに対する印象にギャップを感じた部分はありましたか?

中村:
メドピアに入社する前は、医師専用コミュニティサイトの「MedPeer」という大きなサービスがあり、それをグロースさせていく会社だというイメージを持っていたんです。しかし、入社してから、新しい事業にも積極的に取り組むスピード感を知って、良い意味でギャップを感じました。

私が所属しているセルフケアプラットフォーム事業部では、今期に新しく4サービスも立ち上げています。このスピード感は、なかなか他では味わえないだろうなと。実際に開発に携わっていく中で、1回のミーティングで意思決定される事柄が非常に多く、これがスピード感に繋がっているんだと気づかされました。

――新規サービス立ち上げのフェーズでは、特にビジネスサイドのメンバーと関わりを持つことも多いと思います。どのような形でコミュニケーションが行われていますか?

中村:
基本的には、事業部単位でコミュニケーションを取っています。事業部ごとに週に1回の定例ミーティングが行われ、そこでさまざまな情報やKPIが共有されています。ビジネスサイドのメンバーがエンジニアの意見を尊重してくれる風土があり、とても良い関係性だと思いますね。

エンジニアのキャリアパスもさまざま、事業責任者への道も

――エンジニアのキャリアパスとして、ビジネスサイドの職に興味を持つ方も増えています。メドピアでは、エンジニアの方がPdMやPOなどになるキャリアパスはありますか?

福村:
はい、ありますね。もともとエンジニアだった人が現在、薬剤師専用コミュニティサイト「ヤクメド」のプロジェクトで事業責任者をしています。会社にとっても重要な新規事業なので、チャレンジングなアサインではありますが、本人の志向とポテンシャルを汲んで挑戦する機会を提供しています。

――最後に、メドピアに興味を持たれたエンジニアの方へメッセージをお願いします。

福村:
リーダークラスの方に関しては、今まで培ってきた技術や経験を活かして「社会に貢献したい」「社会に大きなインパクトを与えたい」と考える人にとっては、メドピアは今非常に面白いタイミングです。

今のメドピアには、他の会社にはないリソースがあり、新規事業をつくりやすいタイミングでもあります。事業成長のポテンシャルもありますから、そういう野心がある人にはぜひ来て欲しいですね。

若手エンジニアの方に向けて言えば、Rubyの開発技術を研鑽できる機会をはじめ、インフラやフロントエンドなどの周辺技術をサポートする環境も整っています。なぜなら、いち早く一人前のエンジニアに育って欲しいという、会社としての思いがあるからです。

そして、一人前のエンジニアになった後に、例えば事業責任者など、事業を自ら推進していくようなキャリアパスも描いている人であれば、なおさらメドピアは面白い会社だと思います。

――ありがとうございました!